インプラントで外食が楽しくなる。

インプラントの手術を行ってもらいますと、歯並びが良くなり、また歯の噛み合わせも良くなります。インプラントの手術を行ったあとは、外食をすることが楽しくなってくると思います。お食事を美味しくいただくことができますので、外食で手術前までは食べることができなかったメニューも、美味しくいただくことができると思います。
インプランは1本10万円から20万円と高額である。しかし、インプラントは非常に使い勝手がいい。なぜかというと、歯肉にボルトで固定をしているようなものであり、ぐらつきなどがあまりない。ブリッジなどでは、隣の歯が痛んでしまうと、すぐに使えなくなってしまうので、今後長く使うことを考えたらインプラントである。
野尻哲也

 人のうわさも75日というのが、良くも悪くも日本文化。しかしながら、今年の新年早々に世間を騒がすこととなったクーポン共同購入サイト「グルーポン(GROUPON)」の失態は、おせち料理という風物詩とともに人々の記憶に深く刻まれたに違いない。

 グルーポンの「おせち事件」の概略を説明すると、グルーポンのサイトで割引クーポンを発行した飲食店があまりに粗末なおせち料理を販売したことなどで、購入者の苦情が殺到するという騒動が起きた。その上、二重価格(もともとの価格がないのに割引価格として表示)や産地偽装といった疑いも浮上。これら一連の事態に対し、グルーポンは購入者に謝罪し賠償を約束した。更に第三者による審査団体の設置を検討すると発表し、クーポン発行元へのデューデリジェンス(調査)を強化する方針を示した。

問題の本質

 しかし今回の問題の根幹は、企業倫理やデューデリジェンスのみでは語れない。それ以上に、「シェア拡大を優先するあまり、本来のビジネスモデルを曲解してしまったこと」に問題の本質がある。

 では、グルーポンの本来のビジネスモデルとはどのようなものか。それは、「飲食店などのサービス業や消費財のマーケティングを支援する」ための仕組み作り、である。

 例えば飲食店が新規顧客を獲得するため、割引クーポンを発行する。グルーポンのようなクーポンサイトでは、制限時間内に一定数の購入者が集まらない限り、取引が成立しない。これがインセンティブとなって、購入希望者がツイッターなどを通じて口コミで他の共同購入者を集めようとしてくれる。つまり、お店や駅前で懸命にクーポンを配ることなく、大勢の見込み客に容易にリーチすることができるというわけだ。その上、グルーポンへの手数料(最大50%)はクーポン販売代金から差し引かれるため、お店側の実入りは減るものの、現金を出費せず実費負担のみでプロモーションを行うことが出来る。

 つまりこのビジネスモデルが正常に機能すれば、クーポン発行元はマーケティングを効率的に行え、また、ユーザーはそれらの商品を格安で購入できることになる。当然クーポンサイトはこれによって利益を得られるから、三者ともにいずれもハッピーとなるはずである。ところが今回のおせち事件では、ユーザーが一方的に割を食う事態となってしまった。

 グルーポンは目下、凄まじい勢いで事業を拡大中だ。日本法人のグルーポン・ジャパン(東京・渋谷)は既存企業の買収で設立され、人員を急速に増やしている。この拡大路線を突っ走るためには、魅力的なクーポンを大量にかき集めることが鍵となる。

 とはいえ現実には、事業の歴史がまだ浅いこともあり、なかなか店側の理解を得られない。そこで多くの店を取り込もうと「お店側も簡単に儲かりますよ」と、手軽な儲け話として営業活動を進める危険性が生じるようになる。つまり、店が格安クーポンを発行しても、それが「割引」というマーケティングコストではなく販売利益となるように、と。筆者の知人のある飲食店経営者は、グルーポンを含む共同購入サイト運営会社から『儲かるよ』という文句での営業が相次いでいると話す。

 クーポン発行元とグルーポンが品質を犠牲にしてまで利益を追求すれば、そのシワ寄せは購入者に向かう。その結果として、二重価格などの問題が生じるのは必然と言える。クーポン共同購入は、期間や地域が限定されている「フラッシュマーケティング」として一般に定義されるが、発行元がクーポンによる販売利益を目的とするのであれば、それはそもそもマーケティングですらないということになる。

ウェブに求められるようになった「信頼性」―成熟するネットビジネス

 これまでのウェブビジネスでは、特にそのスタートアップ期に、とにもかくにもマーケットシェアを拡大することが重要とされてきた。グルーポンもまたそのセオリーに従い、過当競争気味の市場でシェア拡大にまい進する。しかしそれこそが、今回のおせち事件の引き金を引くことになったのではないだろうか。

 もちろん早期のシェア拡大を目指すこと自体は、誤りとは言えない。いち早くシェアを占有することは、手強いライバルたちに対して大きな優位性を築くことにつながる。ただし今回の事件から、その成功要件が質的に変化していることに起業家たちは気付くべきである。

 拙著「成熟期のウェブ戦略」にも記した通り、日本のウェブ市場が成熟するにつれ、その成長・競争戦略のあり方も変化するようになる。10年前のウェブ黎明(れいめい)期とは異なり、現在では年齢や生活環境、ITリテラシーの程度に関係なく多くの人々にとってウェブが日常化した。子供や高齢者が当たり前にウェブを利用する昨今、IT企業が負うべき責任の重さは、以前に比べてはるかに増すものと考えるべきだ。

 問題を起こした時、もはや「ベンチャー」という言葉は言い訳にならず、炎上は瞬く間に伝播する。現代のウェブビジネスでは、早期にシェアを拡大するのと同時に、「企業としての信頼性をいかに高めるか」が成長戦略上のキーファクターとなっているのだ。

これからの時代に適応した成長戦略

 以上を鑑みると、グルーポンも同業他社も今すぐ行うべきことは、その原点に立ち戻るということに他ならない。クーポン発行元のマーケティングを効果的に支援し、品質を伴った魅力あるクーポンによってユーザーに満足してもらうこと。これこそが、企業としての信頼性とシェアを両立させる最良の成長戦略となる。

 現時点でクーポン共同購入は、発行元のマーケティング支援策として好ましい成果を上げているとは必ずしも言えない。例えば米国では、グルーポンでクーポンを発行した企業の42%が「これ以上利用しない」と回答している。つまり安値目当てのバーゲンハンターが群がるだけで、リピーターの増加には十分に結びついていない可能性があるのだ。この状態が続けば、やがてクーポンサイトは魅力的な発行元を集めることが非常に困難になるだろう。場合によっては、再び「手軽な儲け話」を発行元に持ちかけるようになってしまうかもしれない。

 従ってクーポンサイトにとっては、バーゲンハンターを集めるだけの状態から脱却し、クーポン発行元のリピーター増加や稼働率向上に寄与し得るマーケティングソリューションを実現することが喫緊の課題となる。例えば、あるクーポンサイトでは、リピーターとなる可能性の低い属性のユーザーには販売しないといった取り組みを始めている。また、小さな飲食店などではマーケティングどころか、顧客の名刺管理もままならないことも多い。そこで、クーポンと顧客管理システムを組み合わせた仕組みを用意することなども考えられる。こういった付加価値を提案されてこそ、店側は実費負担でもクーポンを発行したいと思うようになるのではないだろうか。結果としてサイト側は安全で魅力的なクーポンをユーザーに提供し続けることが可能となり、持続性の高い成長軌道に乗ることが出来るようになるだろう。

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野尻哲也(のじり・てつや)

 経営コンサルティング会社で、大手商社、レジャー、流通、通信、官公庁などへのマーケティング戦略策定および新規事業開発プロジェクトに参画。その後、高級家具・デザイン会社に転出しプロダクトマネージャーおよびウェブ事業開発を担当する。2004年に株式会社UNBINDを設立。ウェブ事業のプロデュースのほか、ITベンチャーやマスメディア、プロ野球球団、ダンスカンパニーなどへの経営コンサルティングとハンズオンマネジメントを展開し、現在に至る。新著に「成熟期のウェブ戦略 -新たなる成長と競争のルール」(http://amzn.to/nojiri01、日本経済新聞出版社)がある。

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